2008年5月30日金曜日

親子の絆、親戚の絆

この写真、うちのガルディアンとその息子9ヶ月になる赤ちゃんです。
毎日仕事から疲れて帰ってくると、だいたいこの赤ちゃん(イブラヒム)が素っ裸で庭にいます。それを見た瞬間頬がほころびますね。
それで、しばらく遊んでだいたいいつもおしっこをされて家にもどる・・・。
はじめはかなりの確立で泣かれていたのに最近慣れたのかあまり泣かない。
変わりにおしっこはよく膝の上でしてくれますが(笑)可愛くて仕方ないです。

今日は、ニジェールの親子関係についてひとつ。
ニジェールはご存知の様にイスラムの国。従って人々はイスラム教を信仰しています。
イスラム教には、一人の夫に対して4人の奥さんまで持つことが許されている。ここに来る前まではなんて
男の人にとったら都合の良いというか、女の人を見下していると思っていた。
しかし、歴史を見てみると一夫多妻制になったのはイスラム教を布教するための聖なる戦いで夫を亡くした未亡人や孤児の救済のための物だった。単なる男尊女卑なんかではなくむしろ女性を敬ってこそのものだった。
いまは、未亡人なんて頻繁にいるわけではないがこの習慣は今でも続いている。
なぜなら、イスラム教は他の宗教と違って神の啓示は絶対的なもので変えることのできない物だから。
だから、いまでもニジェールには同じ父親を持つが母は違うといった異母兄弟が沢山いる。
おなじクラスの中に平気でいる。そしてその奥さんたちも同じ敷地ないに生活しているから子ども達も当然ながら一緒に暮らしている。多いお家では子どもだけで20人を超すところもある。
それだけの大家族でしかも、親戚関係といったらきりがないくらいいる。そしてそのつながりは例え、親戚が病気なら自分たちが明日食べる物がなくなったとしても分け与える。
結婚式にしても、お葬式にしても、何かの祝い事にしても本当にみんなで助け合っている。
現代の日本が失いかけている家族間、親戚間の絆、自分が犠牲になってでも目の前の他者を助けたいと乞い願う気持ち、今日を皆で生き抜こうとする力強さが自分の目の前で当たり前のように行われている。
この国の人たちの温かさを本当に毎日感じています。
イスラム文化に触れ合ってそれを感じて考えて、日本との違い、良いところ悪いところそれぞれ国にあるけれど
良い国づくりをするためには外の世界を見ることがすごく大切だと思います。
なんて、偉そうに言ってるけどまだまだ自分も見れていないことがたくさん。
もっともっと色々なものを見て感じて価値観を広げたいと思います。

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