PARC W!!

昨日は同期隊員と一緒にParc W(国立公園)に行ってきました。なぜ、Wと言う名前なのかは分からない・・・。 そこはニジェール、ベナン、ブルキナファソの三つの国にまたがった大きな自然保護区の公園。たくさんの野生動物が生息しサファリパークの自然版といった所でしょうか？とにかく広い、でかい！！
車を借りてSAYという所まで行きそこからニジェール川を船に乗って登り(５時間)着いた所は本当にジュラシックパークさながらの所でした。
日本で”アフリカ”を想像していたときのまさにそのまんま。動物奇想天外とかでみる世界が自分の目の前に広がっていました。

車の荷台(ハイエースの上の部分)に乗り太陽と風を砂を浴びながらのウォッチング。
泊まる場所に着いたときはみんな１０歳くらい老けてましたから(笑)

ガゼルや、サル、ワニ、リス、チーター、ゾウｅｔｃ・・・。日本の動物園でもなかなか見れない動物たちを見ることが出来ました。自然の世界で生きている動物たちは本当に人間に対しての警戒心が強く、叫んだりするとすぐに逃げてしまうので声を抑えるのに必死でした。
そのなかで、私は２６年間生きてきて初の体験をしました。

それは、チーターを見たとき。
お母さんと思われるチーターとその赤ちゃん４匹が車の前に現れ、ずーっと車の前を走っていました。時折お母さんチーターが私たちを振り返り見つめあいそんな掛け合いが５分ほど続きました。

ママチーターと目が合ったときにいきなり涙が溢れた私。止まらないほど滝の様な涙。そして、言葉では言い表せない感覚に襲われでも、決して心地悪い感じではなく逆に懐かしいような落ち着くような感覚。
それまで他の動物を見たときには、”お邪魔します！！あなたたちの所に入らせてください。”っていう感じだったけどチーターの時はなんだろう・・・。あえて言うなら”ただいま”的な感じ。
なんか、魂を感じた気がした。
前世や私の何かがチーターと関係していたのかな！？やっぱりこっちの血が入っているんだろう。でもなぜ涙があふれ出たのかは気になります・・・。

そのあと、違う場所でこの事を同期の子に話していた時、他の誰も気づかなかったみたいだけど私だけまた違うチーターを見ました。けっこう遠いはずなのに人目でオスの違うチーターだと分かったし。
「ハチがこの話をしてたから会いに来てくれたんだよ！！」と言われ鳥肌が立ちましたねぇ。

後で聞いた話だとチーターを見れることもすごく珍しいことらしいし、ニジェール人のガイドも初めて見た！と言っていたし。

ニジェールは道もコンクリートで舗装されているところは少ないし昔から急激に変化したりしているところが少ない。だからこそ、なんか大地の強いパワーみたいなのも感じるし生きている実感が凄く沸く。

前は魂とかスピリットとか、あまり信じていなかったけどその土地やその土地の空気、自然は本当に持っていますね。もっと自然の声に気づきたいし感じたい。

そして、その自然のパワーに触れ自然を壊し自分たちの都合の良いようにしか使うことの出来ない人間たち(頑張って保護しようとしている人もたくさんいるけど)。
一番自然界の中で必要のないものは人間じゃないかと思った。
動物は動物だけで生きていけるし。自然だって人間がサイクルを崩したから壊れている。
文明を発達させる能力がどんどん付く代わりに、自然のパワーを感じる力がなくなってしまったんでしょうか？？
悲しいことですよね。人間は自然に生かされているのに、人間は俺たちが自然を生かしてやってると思い込んでる。自然が言い訳や文句を言わないのをいいことに。。。

今回の旅はまた人生観が変わるような旅だった。
こんな旅をもっとしたい。