ミュズルマン精神。

昨日、首都の同期隊員の家に遊びに行って小さいマガザン(売店みたいな掘っ立て小屋)でヤウー(ニジェールで作られてる飲むヨーグルト)を買っていたら、目の見えないおばあさんを連れた威勢の良いおばちゃんが話しかけてきた。目の見えない人を連れているのは、物乞い。恵んでください系。だけど大体は子どもがその目の見えない人を連れているんだけど今回はおばちゃんだった。それでいつも通りの挨拶を交わして、去ろうとしたんだけどそのおばちゃんは何故か、生き生きしていた。いつもの物乞いの人たちは、大抵暗い顔をして挨拶もなしに「カドー！(頂戴！！)」としか、ぶっきらぼうに言う。ぶっきらぼうにいきなり見知らぬ人に”物くれ！！”って言われたら、あげる気もなくなる・・・。それに、一人にあげたら物乞いの人の数も多いからきりがない。

すごい、ヒドイと思われるかもしれないけど全ての人にあげれるほどお金も物もないし、一部の人に与えたって逆にその人たち以外に申し訳ない。だから、いつもお金や物は与えなかった。色々な方法でごまかしていた。

でも、何故かその日はそのおばちゃんと話をしよい気分になったのか、話の最後別れ際に「ドネモア１０Ｆ(１０円頂戴。)」と言われて、いつもなら気分はドーンと落ちるのに(またか・・・。と思って)その日はそのおばちゃんに、目の見えない人にあげたいと思った。

しかも、あれだけ話して１０Ｆって！！！１０Ｆは日本円だと１・２円。こっちの感覚でも１０円くらい。

金銭的に少ない額だからとかそういう訳じゃなくて、１０Ｆならと思ってお財布を探したけど１００Ｆ(こっちだと、１００円くらいの感覚)しかない。

まいっかと思ってその１００円を差し出すと凄い驚いた顔をして「こんなにくれるの！？ありがとう。ありがとう。」

と言われた。

その二人と別れた後なんかスキップしたいような、そんな気持ちになった。悪くないと思った。

でも、後でよくよく考えてみたらそれって”自己満足”？？？

本当にその行為は自分が意図としてしたことなのか、弱者対して恵んだというその人に対しての見栄なのか・・・。多分、直感的に私はそれをしただけだと思うけど。

超直感人間ですから。

前に、物乞いの子ども達に「なんでいつも物や金をくれ！！っていうんだ！？」って聞いてみた。

子ども達が口をそろえて言った答えは、”ミュズルマン(イスラム教徒)だから！！”

確かに、イスラム教の教えには”あるものはない物に分け与えよ。”というのがあるらしい。

それを言われたら何も言葉を返せなかった。返せるはずもない。。。

ここではそんな精神がずーっと根付いている。

でも時と場合によっては私はミュズルマンでもなんでもないけど、それもアリなのかな？と思った一日でした。

うーん。うまく表現しきれてない。自分で書いていてもよく分からないこの文章力のなさ・・・。

言葉って難しい・・・。